2026年シーズン終了時
涌井秀章は2026年シーズン終了時点で、通算529試合、170勝170敗、37セーブ、防御率3.59、2131奪三振を記録しています。
数字だけでも長いキャリアが分かりますが、涌井投手のすごさは「長く投げた」だけではありません。最多勝を4回、2009年には沢村賞、ゴールデングラブ賞を4回獲得。さらに西武・ロッテ・楽天の3球団で最多勝を獲得した史上初の投手です。
この記事では、22年間の年度別成績をすべて整理し、通算成績、全盛期、タイトル、球団別の勝利数、抑えを経験した2012〜2013年、150勝・2000奪三振などの節目まで詳しく見ていきます。
涌井秀章の通算成績|170勝・2131奪三振・防御率3.59
まず、2026年シーズン終了時点の通算成績をまとめます。
| 項目 | 通算成績 |
|---|---|
| 登板 | 529試合 |
| 勝利 | 170勝 |
| 敗戦 | 170敗 |
| セーブ | 37 |
| ホールド | 16 |
| 完投 | 60 |
| 完封勝 | 13 |
| 投球回 | 2921回2/3 |
| 奪三振 | 2131 |
| 防御率 | 3.59 |
プロ1年目の2005年から2026年まで22シーズン連続で一軍登板。先発を中心にしながら、2012〜2013年には救援・抑えも経験したため、通算37セーブを記録しています。
年度別成績|2005年から2026年まで22年分を一覧
涌井秀章の年度別成績を、NPB公式記録をもとに一覧にしました。
| 年 | 球団 | 登板 | 勝敗 | セーブ | 投球回 | 奪三振 | 防御率 | 主な実績 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2005 | 西武 | 13 | 1勝6敗 | 0 | 55回1/3 | 57 | 7.32 | 高卒1年目・プロ初勝利 |
| 2006 | 西武 | 26 | 12勝8敗 | 0 | 178回 | 136 | 3.24 | 初の2桁勝利 |
| 2007 | 西武 | 28 | 17勝10敗 | 0 | 213回 | 141 | 2.79 | 最多勝 |
| 2008 | 西武 | 25 | 10勝11敗 | 0 | 173回 | 122 | 3.90 | CS MVP |
| 2009 | 西武 | 27 | 16勝6敗 | 0 | 211回2/3 | 199 | 2.30 | 沢村賞・最多勝 |
| 2010 | 西武 | 27 | 14勝8敗 | 0 | 196回1/3 | 154 | 3.67 | GG賞 |
| 2011 | 西武 | 26 | 9勝12敗 | 0 | 178回1/3 | 108 | 2.93 | — |
| 2012 | 西武 | 55 | 1勝5敗 | 30 | 63回 | 40 | 3.71 | 抑えへ転向 |
| 2013 | 西武 | 45 | 5勝7敗 | 7 | 92回1/3 | 79 | 3.90 | 先発・救援を兼任 |
| 2014 | ロッテ | 26 | 8勝12敗 | 0 | 164回2/3 | 116 | 4.21 | FA移籍1年目 |
| 2015 | ロッテ | 28 | 15勝9敗 | 0 | 188回2/3 | 117 | 3.39 | 最多勝・GG賞 |
| 2016 | ロッテ | 26 | 10勝7敗 | 0 | 188回2/3 | 118 | 3.01 | GG賞 |
| 2017 | ロッテ | 25 | 5勝11敗 | 0 | 158回 | 115 | 3.99 | — |
| 2018 | ロッテ | 22 | 7勝9敗 | 0 | 150回2/3 | 99 | 3.70 | — |
| 2019 | ロッテ | 18 | 3勝7敗 | 0 | 104回 | 87 | 4.50 | ロッテ最終年 |
| 2020 | 楽天 | 20 | 11勝4敗 | 0 | 130回 | 110 | 3.60 | 最多勝 |
| 2021 | 楽天 | 21 | 6勝8敗 | 0 | 96回1/3 | 76 | 5.04 | 通算150勝 |
| 2022 | 楽天 | 10 | 4勝3敗 | 0 | 56回 | 35 | 3.54 | 楽天最終年 |
| 2023 | 中日 | 21 | 5勝13敗 | 0 | 111回 | 89 | 3.97 | 中日移籍1年目 |
| 2024 | 中日 | 16 | 3勝5敗 | 0 | 85回 | 46 | 3.07 | 通算2000奪三振 |
| 2025 | 中日 | 12 | 4勝6敗 | 0 | 63回1/3 | 41 | 4.12 | — |
| 2026 | 中日 | 12 | 4勝3敗 | 0 | 64回1/3 | 46 | 3.92 | 通算170勝・22年連続勝利 |
22年間の成績を見ると、単純な「先発投手」では終わらないキャリアであることが分かります。20代前半で最多勝と沢村賞を獲得し、20代後半には抑えを経験。30代ではロッテ、楽天で再び最多勝を獲得し、40歳の2026年も先発で勝利しています。
全盛期はいつ?2007〜2010年の西武時代が圧倒的
成績だけで見ると、涌井秀章の最初の全盛期は2007〜2010年です。
213回
最多勝
CS MVP
日本一
199奪三振
沢村賞
154奪三振
GG賞
4年間で57勝。2007年に17勝で初の最多勝、2009年には16勝6敗、防御率2.30、199奪三振、11完投、4完封という成績を残して沢村賞を受賞しました。
2009年の211回2/3、11完投という数字は、現在のプロ野球ではなかなか見られない投球量です。涌井投手が「先発完投型のエース」として最も強烈な数字を残したシーズンでした。
最多勝は4回|西武・ロッテ・楽天の3球団で獲得
涌井秀章は最多勝を4回獲得しています。
高卒3年目で初タイトル。213回を投げ、エースへ成長したシーズン。
沢村賞と同時受賞。防御率2.30、199奪三振、11完投。
西武から移籍2年目。188回2/3を投げて最多勝へ返り咲き。
移籍1年目に最多勝。3球団での最多勝獲得はNPB史上初。
2000年代、2010年代、2020年代の3つの年代で最多勝を獲得し、西武・ロッテ・楽天の3球団でタイトルを取っています。
一度全盛期を過ぎたように見えても、環境を変えて再びリーグ最多勝まで戻った点が、涌井投手のキャリアの大きな特徴です。
球団別成績|西武85勝、ロッテ48勝、楽天21勝、中日16勝
通算170勝を、所属球団ごとに分けると次のようになります。
通算170勝
西武だけで通算勝利の半分となる85勝を挙げています。一方、30代以降もロッテで48勝、楽天で21勝、中日で16勝を積み上げており、4球団すべてで一軍勝利を記録しています。
2012〜2013年は抑えも経験|通算37セーブ
長いキャリアの中で少し異質なのが、2012年と2013年です。
それまで先発として投げ続けてきた涌井投手は、2012年に救援へ回り、55試合に登板して30セーブ。翌2013年も45試合で7セーブを記録しました。
1勝5敗
防御率3.71
5勝7敗
防御率3.90
通算37セーブはこの2年間で記録したものです。
先発で最多勝を獲得した投手が、一時期は抑えとして30セーブを記録し、その後ロッテ移籍後に再び先発へ戻って最多勝を獲得する――この役割の変化も、涌井投手の成績を読み解くうえで面白いポイントです。
タイトル・表彰一覧|沢村賞1回、最多勝4回、GG賞4回
涌井秀章が獲得した主なタイトル・表彰をまとめます。
最多勝17勝10敗。初の個人タイトル。
クライマックスシリーズMVP西武の日本一につながるポストシーズンで活躍。
沢村賞・最多勝・ゴールデングラブ賞16勝6敗、防御率2.30、199奪三振、11完投。
ゴールデングラブ賞2年連続受賞。
最多勝・ゴールデングラブ賞ロッテで15勝。移籍後に再びタイトル獲得。
ゴールデングラブ賞通算4度目。
最多勝楽天移籍1年目に11勝。3球団での最多勝は史上初。
通算150勝は2021年|楽天で達成
2021年6月4日の広島戦で、涌井投手はNPB通算150勝を達成しました。史上49人目でした。
プロ初勝利は2005年6月18日のヤクルト戦。そこから16年かけて150勝まで到達しました。
2024年に史上24人目の2000奪三振
2024年3月30日のヤクルト戦では、村上宗隆から三振を奪い、史上24人目の通算2000奪三振を達成しました。
NPB公式によると、達成時は37歳9か月、通算投球回は2713回でした。
史上24人目・通算2000奪三振
2024年3月30日のヤクルト戦。村上宗隆から148キロのストレートで三振を奪い、大記録へ到達。
2026年終了時点では2131奪三振まで伸ばしています。2000奪三振達成者と200勝達成者はどちらも歴代24人ですが、涌井投手はすでに奪三振の大台には到達しています。
2026年成績|40歳でも4勝3敗、防御率3.92
40歳を迎えた2026年は12試合すべてに先発し、4勝3敗、防御率3.92。64回1/3を投げ、46奪三振でした。
2025年は4勝6敗、防御率4.12だったため、2026年は敗戦数と防御率を改善しました。
全盛期のように年間200イニングを投げる存在ではありませんが、40歳でも一軍の先発として勝利を積み上げ、通算170勝へ到達しています。
涌井秀章の成績を一言で表すと「時代と役割をまたいだ170勝」
涌井秀章のキャリアを数字で見ると、いくつもの異なる時期があります。
2007年17勝、2009年沢村賞。200イニング超を2度記録。
2012年は55試合に登板。先発から救援へ役割を変更。
2015年15勝、2020年11勝。環境を変えて再びタイトル。
40歳でも一軍先発。22年連続勝利を継続。
「若い頃に圧倒的だった投手」だけでも、「長く現役を続けているベテラン」だけでもありません。
先発、抑え、FA移籍、トレードを経験しながら、4球団で勝利を積み上げ、3球団で最多勝を獲得したことが、涌井秀章の成績を特徴づけています。
よくある質問
涌井秀章の通算成績は?
2026年終了時点で529試合、170勝170敗、37セーブ、2921回2/3、防御率3.59、2131奪三振です。
涌井秀章の最多勝は何回?
4回です。2007年、2009年、2015年、2020年に獲得しています。西武、ロッテ、楽天の3球団で最多勝を獲得しました。
涌井秀章の最高勝利数は?
2007年の17勝です。28試合に登板し、17勝10敗、防御率2.79で最多勝を獲得しました。
涌井秀章の沢村賞はいつ?
2009年です。16勝6敗、防御率2.30、199奪三振、11完投、4完封という成績を残しました。
涌井秀章は2000奪三振を達成している?
はい。2024年3月30日のヤクルト戦で史上24人目の通算2000奪三振を達成しています。2026年終了時点では2131奪三振です。
涌井秀章の2026年成績は?
12試合、4勝3敗、防御率3.92、64回1/3、46奪三振です。
